今年はたくさん本を作りました。
今年最後の本である「わくわくラバーズ[新装版]」も通販が開始しました。
なので、今回は今年作った本を振り返っていきます。
すでに過去のBLOGで触れたこともあるので、見覚えがある内容かもしれませんが……。
その前に。
「わくわくラバーズ[新装版]」が発売開始後すぐに完売してしまいました。
アンケート結果やいいねを元に算出しているのですが、これは明らかに木林が部数を少なく見積もりすぎたことが原因です。
本来この作品は一次創作「わくらば」の人を選びすぎる現代パラレル風セルフ二次創作作品のため、再販は考えておりませんでした。
ですが、あまりに早く完売したこと、サイトにも再録しないことを考え、増刷することにいたしました。
ご購入を考えていた皆様、ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
また、再版しないと明言したために、深夜にご購入いただきました皆様にも、ご負担をおかけしてしまいましたこと、大変申し訳ございません。
今月中に再度通販いたしますので、その際は宜しくお願いいたします。
在庫を抱える余裕がないため、多めに刷ることは今までしていなかったのですが、今後出す予定の本は、下記のような通販対応を考えております。
□わくらば天・地・人 (通販・再販対応)
□煎回云香 (コミティア・通販・受注生産)
□わくらば 浮苑八刻稿 弐 (通販・受注生産)
□フォノラーヴァ・エンゲージ 上・下 (通販・再販対応)
こちらの四作品の再販対応は、当サイトのMAILより該当作品名と再販希望である旨を明記していただけますと助かります。
名前入れる欄がありますが、匿名で大丈夫です!
※再版希望数が一冊など、あまりに少部数の場合は対応できかねます。ご了承いただきますようお願いいたします。
なお、下記の過去の作品は再版できません。
■わくらば短篇集・短篇集弐
■アタッチメント[新装版]
■わくらば 疵からも掬えぬ砦
■わくわくラバーズ 無印版
■エルドステラ
■わくらば アクリルスタンド
何卒よろしくお願いいたします。
わくらば 浮苑八刻稿 壱
今年の2月に発行した本ですね。
わくらばの原作軸なのですが、話の本筋に関係のない茶番劇ばかり集めたトンチキ短篇集です。
こちらも再販の予定はなかったのですが、自分用の一冊をその、ダメにしてしまい、刷り直すついでに再版に……。
なので、初版の付属品であるキャラクター紹介チラシと売り上げスリップはありません。
初版のみのおまけとなりました。
こちらの素敵な春は曙……感のあるカバーに、「まじかよ、こいつ、正気か?」というモブのツッコミの帯が巻かれております。
どういうことなの。でも、めちゃくちゃおしゃれ。
デザイナーはヤスミヤ様(@yasumiyasumi0)です!
木林は一太郎・Adobe課金ユーザーなので、一太郎で文字を打ち、組んで、PDFを入れ替え、入稿しています。
前にBLOGでも紹介しましたが、組版はこんな感じ。
[字数]38字
[行数]16行
[上幅]15mm
[下幅]12mm
[左幅]13mm
[右幅]16mm
[本文フォント]IWAp明朝オールドPlus
[ルビフォント]秀英明朝
[フォントサイズ]9.0
ノドがちょうどいいです。
ルビは肩付きを採用しています。
市販の本ってだいたい肩付きルビな気がする……と思って。そんなことないかもしれないが。
漢字一文字に対してルビが四文字とかになったら中付きにしてます。
特殊な読み(例)百鬼歯に「かたな」というルビを振る)の場合は、グループルビにしてます。
ルビも好みですよね。
用紙はこちら。これも以前紹介しましたね。
[本文用紙]ソリストSP 56kg
[表紙用紙]紀州の色上質最厚口 アイボリー
[カバー用紙]マットコート(ユーライト) 110kg
[オビ用紙]マットコート(ユーライト) 90kg
[PP加工]表紙カバーにマットPP
印刷所は株式会社REDTRAIN様(Twitter @@redtrain_info)です。いつもここです。お世話になっております。
アイボリーは良い色ですね。なんとなく「うわ~~~本だあ~~!」と一番感じる色です。
表紙の紙は柔らかめなので、今回厚い本だったのですが、開きやすくて良いなと思いました。
本文用紙のソリストSPは赤みがかってて良い色ですね。赤みのある用紙が好き。目に優しい。
とにかく読みやすくしよう! と意気込んだ作品でした。
今回はタキが多めに出ていて百鬼歯がおやすみしていましたが、弐巻は百鬼歯が多めになる予定です。
ダブルヒロインだからね。
KA-FRAGMENTS
すごく……白いです……。
すごいですね。なんでこんなに表紙が素っ気ないんでしょうか。これがコミティア初参加作品で良いんですか。
コミティアでも「あまりにシンプルで……」とびっくりさせてしまいました。なのに手に取っていただけて、ご購入もしていただいて、嬉しかったな……ありがとうございます!
この白いのはなんなんだという話ですが、B6サイズ、40ページの漫画本です。
収録作品は「アタッチメント」が2本、「わくらば」が1本です。
全部、トンチキ?ほのぼの?シュールギャグ……?コメディチック……?
そんな感じの本です。流血表現を含みますが。
面白かったって言ってもらえて良かったな~~~!!とほっとしております。
本当に変な話しかない。
これまだ在庫あるのですが今は通販ストップしてます。落ち着いたらまた置こうかなと。
原稿は、本当に辛かった。一番きつかった。バカのスケジュールを組んでいたので、一日で6ページ描いたりとかしていた。
漫画は難しいですねえ……。あと、本当のタイトルは「KIBAYASHI ARCHIVE FRAGMENTS」なのですが、長すぎるので略した。ISDN(国際標準同人誌番号)には正式名称で登録してあります。
[本文用紙] b7トラネクスト 99kg
[表紙用紙] アートポスト 180kg
[PP加工] 表紙にマットPP加工
この本文用紙が好きで……紙は厚めなんですが、軽いですねえ。
少ないページだけどちょっと厚みほしいな……というときはこの用紙がいいかも。
煎回云香もこの用紙を使用する予定です。
本当に5月に間に合うのか???
わくらば 結ノ抄・切ノ抄
これはなんですか???
という話だと思いますが、非売品です。非売品なので0円です。
カバーにきらりとひかる四文字がありますね。そういうお話です。
もっと詳しく言うと、「わくらば」原作が完全無欠のハッピーエンドでおわったあと、契約の延長でワクラバとタキが夫婦になり、こう、恋とか全然わからないけど、拠り所ではあるので、いちゃいちゃムニャムニャするという平和なセルフ二次創作です。
完全無欠のハッピーエンドでおわった時空の二次創作なので、原作の彼らの行く末を保証するものではありません。
これの何が大変だったかというと、見てわかる通り二冊で対になっている夫婦本です。
故に頁数を同じ(188ページ)にする必要がありました。同じにしました。文字数もほぼ同じです。77,000字程度。
なにしてんだ。
こちらの組版は浮苑八刻稿壱と同一ですが、用紙は変更しました。
[本文用紙]プリンセスノベル 32.5kg
[表紙用紙]紀州の色上質超厚口 アイボリー
[カバー用紙]マットコート(ユーライト) 110kg
[PP加工]表紙カバーにマットPP
この、プリンセスノベルがめちゃくちゃいい用紙でした。
とにかく薄い。紙厚が0.072mmで、本文400Pで浮苑八刻稿壱(242P)とほぼ同じ厚みです。
市販の本みたい~~~。
しかもそんなに裏移りが気になりません。捲りやすいし、あまりに良すぎる。
結ノ抄は2回刷りました。というのも、最初は最厚口で刷っていたのですが、薄くて柔らかい本にはちょっと心許ない固さだな……と思って超厚口でも試しに刷ってみました。すごく安定感が増しました。
薄くて本文用紙も柔らかい場合は超厚口のようにがっしりした表紙の方が読みやすいですね。
逆に浮苑八刻稿みたいに厚くて本文用紙も厚みがある場合は最厚口の方が開きやすいしちょうどいいかと。
で、これもバカの話なんですが、結ノ抄を印刷したのが6/6で、切ノ抄を印刷したのが7/7。
コミティアは5/5です。
三ヶ月刊行してんじゃないよ。完全にアスリートになってました。14万字駆け抜けていきましたね。
わくわくラバーズ
2年の時を経て新装版として舞い戻ってきました、わくわくラバーズです。
なんだこのふざけたタイトルは。ふざけているのか。と思われそうです。
実際、名前の由来は友人の「わくらばって何の略? わくわくラバーズ?」という発言がきっかけで現代パラレル風セルフ二次創作作品じゃんそれ……ってなって、色々と膨らみ、シリアスほのぼのな末路の話になりました。
なにがきっかけになるか、わからないものですね。
こちらは浮苑八刻稿壱と用紙も一緒です。
ルビは一部中付きと肩付きとなにがなんだかわからんルビが混合になってますが、ご容赦ください。
本当に人を選ぶ作品で、原作の雰囲気が好きな人にはお勧めできないので、新装版を通販するかは結構悩んでましたが、欲しいと言っていただけたので踏み切れました。でも踏み切りと見通しが甘く、すぐに増版する事態に……。申し訳ございません。
なるべく早くお届けできるように頑張ります。
百鬼歯が出てこないのは、既に彼らを見限っているからですね。