新刊の話

タキが刺さる漫画のネームを描いています。終わらない……。

 

 

さて、「わくらば 浮苑八刻稿 壱」ができあがりました。

前回の「わくらば短篇集弐」の発行日が2022年7月1日なので、半年とちょっとかかりましたね。

 

今回はやりたかったことを全部お願いしたので、とっても可愛い文庫本になってます。

 

表紙カバーデザインと事務ページ(目次や扉や奥付など)はデザイナー様にお願いいたしました。

本文についての所感は前回述べたので、今回は装丁や組版のお話をしようかと。

◇装丁デザイン

頁数(背幅)が大体決まったら表紙カバーを依頼しに行きます。

今回はヤスミヤ様(Twitter @yasumiyasumi0)にお願いいたしました。

 

依頼する際には当然イメージをお伝えするのですが、今回はこんな感じでした。

・和風。

・市販の文庫本のようにして欲しい。

・作品はコメディ感が強いが、表紙にはそのイメージを出さないで欲しい。

 

あと、イメージ共有として画像をお送りしたり、表紙に載せて欲しい文言をお送りしたりと、

結構細かいオーダーをしてしまいました。

そしてあの素敵なデザインに仕上げていただきました。やべえ~~~嬉しい。

OFFLINEに載せてあるので、是非見ていただければと思います。

 

ちなみにですが、表紙カバー下の表紙のデザインは木林が作りました。

あきらかにどこかの出版社に影響を受けていますね! ばればれだぞ。

市販の本みたいにしたかったから……。

 

◇事務ページ組版

今までは自分で本文と一緒にせっせと拵えてたんですが、せっかくだし可愛い事務ページにしたいよ!

と、初めて事務ページの組版を依頼しました。

組版は9Q9H様(Twitter @9Q9H_design)にお願いいたしました。

 

組んでいただいたのは下記ページになります。

①目次

②扉

③登場人物紹介

④奥付

 

こちらもイメージを事前に伝えております。

・和風。

・本作品のモチーフ・イメージは、御伽草子。

 

ざっくりしすぎて申し訳ない……のに、こんなにべらぼうに可愛く仕上げていただきました。

見てくれ~~~~!

 

◇本文組版

組むわよ……。

 

これは大体執筆前に組んでおきます。テンプレを作っておいて、そこに文章をがーっと書き込んでいくスタイルです。

書き終わった後に流し込むと見栄えが悪いなあと文章変えたりする手間が増えるので……。

 

使用しているのは一太郎です。数年前にWordと全然仲良くなれなかったので買いました。

縦に書くんだったらやっぱり一太郎くんわよ!

 

本文の書式設定はこちら。

 

[字数]38字

[行数]16行

[上幅]15mm

[下幅]12mm

[左幅]13mm

[右幅]16mm 

[本文フォント]IWAp明朝オールドPlus

[ルビフォント]秀英明朝

[フォントサイズ]9.0

 

今までフォントサイズは8.5だったのですが、ちょっと小さいかもと思って9.0に変更しました。

読みやすくてびっくらこいた。

ノドもきつくなく読みやすいです。ちょっと余白取り過ぎたか……? と思ったけど読みやすいので良し。

 

奇数ページには章題も載せるようにしてます。これが好きなんだよ木林は。

 

◇用紙

紙が好きだ。紙の本が好きだ。

 

急にどうしたという話なんですが、まあ、紙媒体が好きなんですね。

それだけです。電子は電子で便利なんだけどね! みんな違ってみんな良い。

 

印刷所はいつものごとく株式会社REDTRAIN様(Twitter @@redtrain_info)です。

 

[本文用紙]ソリストSP 56kg

[表紙用紙]紀州の色上質最厚口 アイボリー

[カバー用紙]マットコート(ユーライト) 110kg

[オビ用紙]マットコート(ユーライト) 90kg

[PP加工]表紙カバーにマットPP

 

マットPP久しぶりなんですがやっぱり手触りが良いですねえ……。

マットだろうがクリアだろうがPP加工すると少しは反るんですが、

重しでなんとかします。そのうち反らなくなるので。

カバー用紙は本当に素晴らしかったです。触ってくれ。

 

以上です。